令和元年度 米の山 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 0 4 23 59 69 140 345 599 785 425
全国的に高齢化が進む中で大牟田市は高齢者の多い町として、全国に先駆けて「認知症ＳＯＳネットワーク模擬訓練」など認知症ケアの取り組みを始めたことでも知られています。高齢化率は36.7％と昨年よりさらに1％高くなりました。【高齢化率：全国28.7％　福岡県27.4％　　令和2年4月1日現在(厚労省)】
親仁会（当院やみさき病院などを含む法人）では、認知症予防推進委員会を立ち上げ地域の事業所とともに定期的な学習会や事例検討会を開催しています。また、もの忘れ相談検診を開催、認知症が懸念される方を市の二次検診につないでいます。
当院では、８０歳代の患者様が最も多く、退院患者平均年齢は76.6歳（男性73.0歳、女性80.0歳）70歳以上の割合は73.9％と高齢者の割合が大変多くなっており、近隣病院と連携を深め様々な疾患の治療のあたっています。若年層の患者様が少ないのは小児科の入院を公的医療機関にお願いしているためだと思われます。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 68 39.63 17.71 11.76 83.16
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 33 35.88 11.67 3.03 70.58
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１１あり 手術・処置等２３あり 副傷病なし 32 8.31 5.56 0.00 75.31
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２２あり 副傷病なし 28 33.04 24.43 21.43 83.21
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１１あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 24 7.04 3.01 0.00 73.42
令和元年度は心不全１１６名、狭心症８７名、腎不全６８名の順に多くなっています。
当院の循環器内科では、急性心筋梗塞、不安定狭心症、完全房室ブロックなどに対し、心臓カテーテル治療やペースメーカー移植術など救急医療や連携開業医からのシャント設置や血栓除去術の依頼にも対応しています。腎炎、慢性・急性腎不全、電解質異常、透析合併症などの治療も行っており、退院後の透析では祝祭日や夜間も透析を行い、仕事をされている患者様に利用頂いています。腎臓病は、無症状のことが多く、末期腎不全に至るまで気づかれないことがほとんどです。未然に防ぐためにも、外来では早期発見、早期治療に努め、健康教室を開催し生活指導や食事指導などを行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし 副傷病なし 50 61.10 19.40 26.00 83.74
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 44 73.16 25.94 36.36 85.25
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等２なし 15 38.33 19.59 33.33 83.40
070343xx99x01x 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病あり 11 38.82 18.22 9.09 83.64
070343xx99x00x 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし - - 12.16 - -
令和元年度は骨折による入院が１２６名と整形外科入院の５８％を占めました。そのほとんどが大腿部（50名）と胸部・腰部（50名）となっています。
当院では、早期リハビリ介入で、より早く元の生活に戻られることを目指しています。
急性期の治療だけでなく、回復期リハビリテーション病棟を持つ病院として高齢者の廃用予防を主体としたリハビリも行っています。
当院では、大牟田、荒尾、有明地区の地域連携パスを活用し、ご家族や近隣の医療機関・福祉施設等の方々と連携を取りながら、在宅復帰に向けた取り組みを積極的に行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 90 2.38 2.63 1.11 68.46
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 47 7.04 9.76 31.91 82.23
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 30 45.17 20.84 16.67 84.17
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 22 22.09 14.62 4.55 56.68
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 20 29.55 12.58 15.00 74.80
当院の消化器内科では、肝・胆・膵、消化管疾患を中心に幅広い診療を行っています。
消化管（食道・胃・大腸）の腺腫（良性）・早期癌に対しては、内視鏡による切除術（ＥＭＲ・ＥＳＤ）を行っています。
当院では、がん検診に力を入れており、早期発見・早期治療に努めています。肝硬変に合併する食道静脈瘤に対しては、食道静脈瘤結紮術（ＥＶＬ）、アルゴンプラズマレーザー焼灼による食道静脈瘤地固め療法を安全・的確に行っています。
悪性腫瘍に対しては、個人個人に合わせたオーダーメードの化学療法を行っており、セカンド・オピニオンにも対応しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 48 29.10 20.84 16.67 80.85
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等１あり 46 2.00 20.3 0.00 50.37
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 33 21.03 12.58 9.09 77.97
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 19 7.63 5.01 0.00 70.00
180010x0xxx2xx 敗血症（1歳以上） 手術・処置等２２あり 12 42.67 33.26 25.00 88.25
令和元年度は誤嚥性肺炎５６名、市中肺炎４７名の順に多くなっています。
当院の入院では、他科でも呼吸器疾患の診療を行っているため、呼吸器内科での誤嚥性肺炎件数が少なく表示されてしまいます。全科の誤嚥性肺炎の件数は133件中、当科５６件となりました。当科の特徴は、公害認定地域であり炭坑の町であったこともあり、DPCの対象とはなりませんが、喘息や塵肺で入院される方も少なくありません。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 14 40.36 12.58 21.43 79
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 9.30 5.01 0.00 72.20
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし - - 20.84 - -
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし - - 9.76 - -
100070xx99x100 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし 手術・処置等２１あり 副傷病なし85歳未満 - - 13.72 - -
糖尿病は昨今、日本で増え続けている疾患であり、糖尿病は様々な疾患を併発します。
当院の糖尿病内科では、教育入院も行っており、血糖コントロールだけでなく、合併症の精査・加療、インスリン導入など、良好な血糖コントロールおよび、健康寿命の延長を目指して診療にあたっています。合併症に対しては、循環器内科、眼科などと連携しながら治療にあたっています。また、糖尿病性ケトアシドーシスや低血糖などの急性合併症の対応も行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 94 2.61 2.78 0.00 75.12
020150xx99xxxx 斜視（外傷性・癒着性を除く。） 手術なし - - 9.77 - -
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等２なし片眼 - - 7.29 - -
020180xx97x0x1 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等２なし両眼 - - 12.73 - -
020220xx99xxxx 緑内障 手術なし - - 3.59 - -
令和元年度は入院では94％の方が手術目的で入院されました。当科の特徴は、高血圧や糖尿病などでの全身疾患を合併している患者様の治療を、他科と連携して行っていることです。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 8 1 1 5 4 0 1 7
大腸癌 4 3 3 9 1 5 1 7
乳癌 0 0 0 0 0 1 1 7
肺癌 2 1 2 7 1 2 1 7
肝癌 1 3 1 2 0 6 1 7
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
令和元年度は初発がんの患者数では、ステージⅣの割合が多くなりました。高齢で緩和目的の方が多かったことが（紹介６名）要因に挙げられます。
疾患名では大腸がんが最も多く、次いで胃がん、肺がんの順となっています。
ステージⅠの割合も次いで高く、当院ががん検診で早期がんの発見に力を入れている成果であると思われます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 12 11.50 54.08
中等症 46 22.67 80.57
重症 9 21.44 85.89
超重症 0 0.00 0.00
不明 0 0.00 0.00
市中肺炎は、高齢になるほど重症化する傾向にあり、在院日数も長くなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 40 56.73 81.15 16.47
その他 45 77.44 77.44 18.82
急性期では、脳保護療法(エダラボン)や抗凝固療法(アルガトロバン)を行い、充実したリハビリ体制の中で早期からリハビリを行っています。また、他病院で急性期治療を終えた患者様を多く受け入れ、回復期リハビリを行っています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 110 1.53 4.62 2.73 70.24
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） 21 13.33 22.14 71.43 82.76
K654 内視鏡的消化管止血術 14 28.50 14.93 7.14 71.14
K6871 内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの） 12 11.33 14.42 16.67 86.58
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 11 6.27 1.64 9.09 78.45
当院は、がん検診で早期がんの発見に力を入れており、健診後に内視鏡的手術を行うことも少なくありません。
令和元年度は88％が内視鏡的手術によるものでした。そのほとんどは大腸ポリープ・粘膜切除術で健診後が多く含まれます。1泊入院を基本としていますが、高齢の方も多く術後日数が長くなっています。胃瘻造設術は紹介入院が多く紹介元に転院されますので転院患者数も多くなります。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） 94 0.21 1.57 0.00 75.10
K2761 網膜光凝固術（通常） - - - -- -
K2762 網膜光凝固術（その他特殊なもの（一連につき）） - - - - -
K2822 水晶体再建術（眼内レンズを挿入しない場合） - - - - -
当院では、高齢者に安心して手術に臨んでもらうために、1泊2日の入院を基本としています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（肩甲骨，上腕，大腿） 28 6.39 66.57 28.57 86.57
K0811 人工骨頭挿入術（肩，股） 18 8.39 62.72 44.44 86.56
K0731 関節内骨折観血的手術（肩，股，膝，肘） - - - - -
K0821 人工関節置換術（肩，股，膝） - - - - -
K0462 骨折観血的手術（前腕，下腿，手舟状骨） - - - - -
当院では、高齢者の転倒による骨折の手術を多く受け入れています。主に大腿骨骨折が多く、手術後は早期にリハビリ介入を行い、１日でも早く元の生活に戻れるよう支援しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 21 4.10 8.38 0.00 76.57
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 17 7.47 15.18 0.00 73.29
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 16 29.81 21.38 12.50 69.31
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 11 8.09 63.73 9.09 69.45
K6147 血管移植術、バイパス移植術（その他の動脈） 10 21.60 33.50 10.00 70.60
狭心症や心筋梗塞で重篤となられた患者様の受け入れを行っており、狭くなったり、詰まった血管を広げる冠動脈ステント留置を行っています。
連携開業医からのシャント設置や血栓除去術の依頼や、緊急の手術にも対応しています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） 16 31.13 34.13 62.50 84.19
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K060-33 化膿性又は結核性関節炎掻爬術（肩鎖，指（手，足）） - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞） - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
当院では誤嚥性肺炎による胃瘻造設目的紹介があり呼吸器内科が担当しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7193 結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術） - - - - -
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） - - - - -
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K6338 ヘルニア手術（骨盤部ヘルニア（閉鎖孔ヘルニア，坐骨ヘルニア，会陰ヘルニア）） - - - - -
それぞれの手術の件数は少ないが、上記以外にも悪性胃切除術や胆嚢悪性腫瘍手術、肝切除術など、様々な手術を行っています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 4 0.16
異なる 20 0.82
180010 敗血症 同一 14 0.57
異なる 26 1.06
180035 その他の真菌感染症 同一 3 0.12
異なる 3 0.12
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.45
異なる 2 0.08
更新履歴
2020年10月1日
公開