平成29年度 米の山 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 8 26 40 59 144 427 587 805 446
全国的に高齢化が進む中で大牟田市は高齢化率35.7%と高齢者の多い町として、全国に先駆けて「認知症SOSネットワーク模擬訓練」など認知症ケアの取り組みを始めたことでも知られています。【高齢化率:全国27.9% 福岡県26.7%  平成30年4月1日現在(厚労省)】
親仁会(当院やみさき病院などを含む法人)では、認知症予防推進委員会を立ち上げ地域の事業所とともに定期的な学習会や事例検討会を開催しています。また、もの忘れ相談検診を開催、認知症が懸念される方を市の二次検診につないでいます。
当院の退院患者平均年齢は76.5歳、70歳以上の割合は72.3%と高齢者の割合が大変多くなっていますが、20歳代から50歳代では睡眠時無呼吸症候群の患者様が、60歳代から70歳代は狭心症、80歳以上では誤嚥性肺炎が最も多くなっています。近隣病院と連携を深め様々な疾患の治療のあたっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 95 25.99 17.71 5.26 78.89
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 7.33 3.03 6.12 72.71
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等23あり 副傷病なし 30 9.07 5.91 3.33 71.17
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 18 32.72 24.77 5.56 80.78
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 21.43 11.21 7.14 79.93
当院の循環器内科では急性心筋梗塞、不安定狭心症、完全房室ブロックなどに対し、心臓カテーテル治療やペースメーカー移植術など救急医療にも対応しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 55 53.6 19.94 32.73 82.6
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 43 55.19 27.09 46.51 87.12
070343xx99x00x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 30.33 11.34 13.33 81.93
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 15 62.53 19.97 20.00 83.87
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 副傷病なし 10 63.00 15.22 10.00 86.60
当院の整形外科は高齢者の転倒などによる疾患がほとんどで、高齢化社会を背景に今後も増加傾向にあります。
当院では急性期の治療だけでなく、回復期リハビリテーション病棟を持つ病院として高齢者の廃用予防を主体としたリハビリも行っています。
大牟田、荒尾、有明地区の地域連携パスを活用し在宅復帰に向けた取り組みを行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx99x00x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 18.09 10.91 18.18 78.23
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 34.05 10.61 22.73 79.09
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 17.00 8.98 19.05 74.57
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 20.22 13.04 5.56 70.06
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 18 7.56 5.50 5.56 65.06
当院の消化器内科では、肝・胆・膵、消化管疾患を中心に幅広い診療を行っています。
消化管(食道・胃・大腸)の腺腫(良性)・早期癌に対しては、内視鏡による切除術(EMR・ESD)を行っています。当院では、がん検診に力を入れており、早期発見・早期治療に努めています。肝硬変に合併する食道静脈瘤に対しては、食道静脈瘤結紮術(EVL)、アルゴンプラズマレーザー焼灼による食道静脈瘤地固め療法を安全・的確に行っています。
悪性腫瘍に対しては、個人個人に合わせたオーダーメードの化学療法を行っており、セカンド・オピニオンにも対応しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 41.05 20.83 37.84 83.19
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 14 17.29 12.34 14.29 74.93
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 10 22.10 15.12 20.00 88.00
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - 9.14 5.15 0.00 81.71
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 - 24.00 13.51 16.67 82.17
当院の入院では他科でも呼吸器疾患の診療を行っているため、呼吸器内科での肺炎件数が少なく表示されていますが、全患者に占める呼吸器疾患の割合は13.6%となっています。その内誤嚥性肺炎の割合は38.1%と高くなっており、当院では早期からNST回診を行い誤嚥のリスク管理を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 31.58 12.23 0.00 70.48
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 16 40.00 12.34 18.75 80.94
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 13 36.77 14.55 0.00 70.69
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - 38.86 9.16 0.00 80.43
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし - 12.83 8.50 0.00 79.33
当院腎臓内科は、腎炎、慢性・急性腎不全、電解質異常、透析合併症などの治療を行っています。また、連携開業医からのシャント設置や血栓除去術の依頼にも対応しています。
腎臓病は無症状のことが多く、末期腎不全に至るまで気づかれないことがほとんどです。未然に防ぐためにも、外来では早期発見、早期治療に努め、健康教室を開催し生活指導や食事指導などを行っています。
祝祭日や夜間も透析を行っており、仕事をされている患者様に利用頂いています。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 26.94 20.83 23.53 84.47
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 17 32.41 12.34 5.88 85.35
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 - 17.38 15.87 12.50 65.00
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - 8.71 9.16 14.29 83.29
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - 6.20 5.15 0.00 86.20
当院の糖尿病内科では高齢者の入院が多く他科疾患も診療しています。
入院、外来を通じて循環器内科、眼科、腎臓内科など糖尿病に伴う合併症に対しては連携しながら治療にあたっています。
糖尿病においては糖尿病教室を開催、病気に対する教育や生活指導を行い、合併症併発予防に努めています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 33.21 20.83 32.69 87.05
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 8.85 9.92 28.00 77.68
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 38 31.79 12.34 15.79 83.74
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 34 14.76 5.15 0.00 73.35
010060x0990000 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 17 2.58 7.12 11.76 88.47
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 7 0 4 2 3 0 1 7
大腸癌 6 3 9 5 19 0 1 7
乳癌 0 0 0 1 0 1 1 7
肺癌 2 0 9 3 5 0 1 7
肝癌 3 9 3 0 0 3 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発がんの患者数では大腸がんが最も多く、次いで肺がん、胃がんの順となっています。大腸がん、肺がんでステージⅢが最も多く、全体に対するステージⅢの割合も26.9%となっています。しかしステージⅠの割合も19.4%と高く、当院ががん検診で早期がんの発見に力を入れている成果でもあると思われます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 5 22.60 59.40
中等症 50 20.84 83.08
重症 13 42.92 82.46
超重症 1 17.00 88.00
不明 0 0.00 0.00
市中肺炎は高齢になるほど重症化する傾向にあり、在院日数も長くなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 58 54.76 80.95 11.28
その他 75 45.48 82.76 11.28
40歳代以上の患者様で脳梗塞の発症が見られました。
実施件数は多くありませんが、脳保護療法(エダラボン)や抗凝固療法(アルガトロバン)を行っています。また、充実したリハビリ体制の中で早期からリハビリを行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 89 0.62 1.27 0.00 68.97
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 33 22.58 40.18 60.61 84.97
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 17 9.41 17.06 17.65 79.29
K654 内視鏡的消化管止血術 14 1.79 18.00 14.29 64.50
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 10 41.60 31.20 40.00 85.60
当院はがん検診で早期がんの発見に力を入れており、健診後に内視鏡的手術を行うことも少なくありません。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 97 0.45 1.07 0.00 73.15
当院では高齢者に安心して手術に臨んでもらうために1泊2日の入院を基本としています。
診断群分類別患者数等の欄には他科と重複疾患となったため報告することができませんでしたが、当院眼科の特徴は、高血圧や糖尿病などでの全身疾患を合併している患者様の治療を他科と連携して行っていることです。特に眼底出血については眼底写真を基に他科の医師と共同で治療に当たっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 29 5.76 53.55 41.38 87.34
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 15 7.67 53.00 40.00 84.80
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) - 4.83 41.33 50.00 75.33
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) - 3.60 50.60 0.00 67.40
K046-21 観血的整復固定術(インプラント周囲骨折)(肩甲骨,上腕,大腿) - 8.67 51.33 66.67 93.00
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 15 33.80 36.00 66.67 85.27
K386 気管切開術 - 76.00 662.67 33.33 77.67
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 26 6.54 8.77 3.85 72.04
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 14 14.14 23.21 7.14 76.36
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 11 0.09 24.45 9.09 71.45
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 11 4.45 20.64 0.00 77.36
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 11 21.09 17.91 9.09 79.36
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 - 1.60 1.60 0.00 65.40
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) - 2.40 37.00 0.00 85.20
K6572 胃全摘術(悪性腫瘍手術) - 5.00 30.50 50.00 76.00
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - 1.00 5.00 0.00 65.00
K6822 胆管外瘻造設術(経皮経肝) - 2.50 4.50 0.00 67.00
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 6 0.24
異なる 16 0.63
180010 敗血症 同一 16 0.63
異なる 23 0.90
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 4 0.16
180040 手術・処置等の合併症 同一 6 0.24
異なる 1 0.04
更新履歴
2018/9/29
公開